黒影組について
語彙の無さがタイトルから伺えますね(諦)
タイトル通り、黒影組についてです。
ここ最近の彼らへの感情移入が凄まじい事になっていて、自分の気持ちや考察をどこかに纏めないと爆発しそうになり、今これを書いてます。
公式設定がないから謎が多く、完全に「しがないオタクの自己満考察」になるから、長い独り言だと思って暇な人は読んでいってください……
(公式設定をまとめた本を早急に出して欲しいと切に願う日々)
-官兵衛が抱く2人への期待
作品に登場する敵組織は、大きく2つに分類されると思っていて。
- 組織内で絆や情があるタイプ
- 利害関係の一致のみで成り立ってるタイプ
黒影組は完全に後者なんですよね
以蔵も半兵衛もそれぞれの野望を持っていて、それを叶えるのに適しているのが官兵衛が言う"世直し"なのかなと……
2人が官兵衛に"拾われた身"だとしても、そこに【感謝】や【恩返し】なんてものは多分欠けらも無いだろうし、官兵衛自身もそんなものはきっと求めてない
のに、2人に期待を抱いてしまってる官兵衛(しんどい)
『その心意気だ 地獄を恐れるな』
『以蔵、お前がその気になれば最後の仕上げの日も近い』
『それこそが我らが願う世直しとなろう』
冒頭での官兵衛の台詞。
【冷血で残酷な人】というイメージを持ちながら聞くと、少し引っかかるんじゃないかな~…と。2人に対して何の感情もなく、"世直しの為のコマ"としか思ってないのならこんな事はまず言わないんじゃないかなぁ……
期待をしている時点で、官兵衛には悪に染まりきっていない人間らしい"情"があるんじゃないかと。
それが確信へと変わったのは、最後に以蔵が新吉を庇うシーンでの官兵衛のあの表情
やっぱり情あるじゃん……
普通に見てれば「そりゃ怒るよな~」って感じなんだけど
黒影組へのフィルターが強めにかかってる私は、
『1番人間らしいじゃん...怒りに任せて皆殺しにしろって言ってるけど、その裏には自分でも気付いてない悲しみがあるんじゃないの...だからそんな表情するんでしょ……』
何十回見ても胸を抑えながらこう思ってます。
(こう思えるのは、黒田官兵衛を完璧に演じてくれている康二の演技力と解釈のお陰でもある...ありがとう...)
2人に期待をしている事、以蔵に裏切られた瞬間
そこに"情"がある事は、官兵衛含め誰も気付いていないんじゃないかなと勝手に思ったり…。
「皆殺しにしろ」
この台詞は、怒りが混じった悲痛の叫びにしか聞こえなくなってるからいつもいつも辛くなる でも本人はきっと自覚してない、誰もそこにある"辛さ"に気付けない現実があるのかなぁ...と思うと、いたたまれなくなる。(そのうち道端のたんぽぽにも感情移入しそうな勢い)
-以蔵と半兵衛
この2人に関してはただの人物像の考察になるけど書きたいので書きます(ここまでもずっとただの考察)
【半兵衛】
完全に予想だけど、絶対昔は一匹狼だったでしょ…?
斬ることにしか興味がなくて、(一応)仲間である以蔵の事を容赦なく斬ろうとした = "群れる"ことに対して何とも思ってないって感じなのかなと。多分そう。(官兵衛が斬られそうになった時に庇ったらそれはそれで激アツではあるんですけどね)
百人斬りへの異常なまでのこだわりを見ると、
斬ることへの執着心・悦び
これが強いのかな~~と。そういう愉快犯っぽい思想を持つ悪人が自分のこだわりを壊された時に見せる「本当の顔」があるから、めぐろさんの演技でそういうのも見てみたいな~!
ちなみに半兵衛さん、以蔵に裏切られた時の表情は官兵衛とは対照的に不気味な笑みさえをも浮かべているのであの状況を心の底から楽しんでたんでしょうね。「おもしれぇ」ぐらいにしか思ってなさそうですよね。最高。
【以蔵】
以蔵はとにかく落ち着いてて、感情を表に出さないけど過去の事が原因でもあるのかな~と思ったり。
「世の中が変わっていればお前の妹・小春も無駄に死ぬことはなかっただろう」
官兵衛のこの台詞から考察すると妹の理不尽な死が、彼が感情をしまい込む1つの原因になってしまったのかな~。以蔵は、2人とは違って悪人だけを斬ってたっぽいし……
「仕返し?そんなことは望んだこともない」
でも復讐心は無さそうなのが不思議なんだよなあ…。単純に「悪人が蔓延る江戸を変えたい」と思って官兵衛に付いてたのかな~そうだとしたら割と健気では...?
年齢設定がなくて自然と以蔵の事も【17歳】として見てしまうから、『その若さでよくこの人生を生き抜いてきたね...最後に大きな決断出来たのすごいね…』って母人格が出てこざるを得ない。
きっと何らかの形で黒影組に入り、彼なりに江戸を変えようと努力してたけれど途中から「これじゃ何も変わらない」ことに気付けたんだろうね……よく頑張ったね…
こんな具合で日々黒影組について考察を広げてました。なんなら台詞確認の為に途中でDVDを見て新たな解釈が生まれる、を繰り返してたから全然まとまらなかった。
官兵衛は絶対に闇堕ちパターンだし、以蔵は苦労人だし、半兵衛は百人斬りに強くこだわるかわい子ちゃんなんですよね
(自担フィルターも甚だしい)
それぞれのキャラクターが素晴らしいのもあるけれど、その魅力を最大限に引き出してくれているのはむめらの3人という事実もまた泣けてくる
月日を重ねるごとにきっと、【官兵衛・半兵衛・以蔵】に対する解釈も深まって進化し続ける彼らの迫力満点な演技もすごく楽しみだな~~!!と日々思ってます
そして無事、千穐楽を迎えられるように願っています◎